息子から、ねえパパ今度美術の授業でさ、鯛の絵を描くんだけんど
どうしたらいいかな? 釣りに行かない?と提案があった。
おー!息子よ、鯛を狙って釣りに出かけて目的の獲物をゲットできたら
多分、今頃そんな仕事をしているだろう、しかし残念ながらそう簡単では
ないんだよ。と諭し
じゃあどうしたらいいのか? と質問されたので、そもそもこのミッション、絵を描く
云々より鯛をネット無しに撮影する方が難易度が高いんじゃないかと疑問を抱きながら
とりあえず近所のスーパーに鯛を探しに行くことにした。
スーパーの鮮魚売り場では案の定、切り身になった魚はたくさんあったが、切り身になっていない魚は、アジ、さんま、イカ(これは魚の部類じゃないけど)…。
まあ想定内でしたが、息子とやはりスーパーではいつまで通っても期待できないという結論に達し、近所の魚屋さんに行くことに。
しかし、行く前からそう簡単に鯛なんて無かろうと思っていたが、実際に魚屋さんに聞いてみると、「鯛?美術の授業で必要なの?ちょっと待って」と何やら奥のどデカい冷蔵倉庫に探しに行ってもらって数分後、「これでどう?小さいけど」と鯛を持ってきてくれた。
息子と「鯛じゃ〜ん!」と思わず声にして叫んだ!
魚屋さん、本当にありがとうございます!小ぶりでも鯛は鯛です!
写真を無事撮らせてもらいお礼を言って帰ろうとすると、魚屋さんから、なんでも美術の学校に進学した魚屋さんの息子さんが昔描いた絵が奥の部屋に飾ってあるから見てきなよ!と息子を奥の部屋へ案内してくれた。
帰宅後息子に聞いてみると、めちゃくちゃ上手い鯛の絵を見せてもらったとのこと。
息子は見せてもらった絵に感動していたが、私が考えたのは、その絵の写真撮って参考に真似て描いたら上手に描けるのではないかと、大人のいやらしい思考が頭をよぎっていた。
息子よ、鯛の絵がんばって描いてこい!そして、こんな大人になってはダメだぞと心の中でつぶやいき一人反省したのでした。
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